♫通りの角から3軒目をぱーん!
♫あかんたれー あかんたれー
通りの角から三軒目メリヤス工場の塀の陰
今回はまた昭和ドラマのお話です
花登筺の小説【土性っ骨】をドラマ化した『あかんたれ』です
主役はミスター眉毛・ミスター目ぢからこと
【志垣太郎】
明治中期のお話です。成田屋という呉服問屋の入婿であり主人である【秀吉ひできち】さんは家庭に3人の子供がいますが、馴染みの芸者さんとの間に【秀太郎】という子供が生まれます
これを期に、入婿だった成田屋の主人をやめて芸者さんと息子3人で暮らすことにします
ところが、入婿になるくらい有能な商才の持主の秀吉が離婚して成田屋から手を引いたら成田屋が潰れてしまいます
成田屋を残すことを条件に離婚を承諾した【ご寮はん…奥様】ですが、こうなると話は変わってきます
手かけ【お妾】の子の秀太郎を引き取る事を条件にお妾さんとは別れますが、何と秀吉さん…お亡くなりになります
んまぁ…そうなるとごりょうはんも子供たちも怒りMAXです
秀太郎を息子では無く成田屋の使用人として引き取り先輩従業員ともどもイビリ捲くります
実の母に『成田屋に息子や兄弟と認められなければ一緒に暮らせない』という約束をしてあるので、そこから認めてもらう為に孤軍奮闘するのです
成田屋は成田屋で実の叔父に騙されて店を他人に手渡しそうになったり、跡取り息子は甘やかさて育てられたおかげで店のお金は持ち出すは他人に平気で店の権利書を渡そうとするわで…何度となく危険に晒されます
その度に秀太郎は成田屋のために働き危機は乗り切るのですが、ごりょうはんや姉二人や跡取り息子は、それが気に入りません
なかなか…では無く絶対に家族と認めません
花登筺ならではのお話です
最終的には店の借金返済の為に芸者さんになった長女を助けて弟として認められ
(長女はもともとは認めていたが母親に対する遠慮していた感もある)
次女は店を助け姉を助けたことで弟と認め
跡取り息子は店を勝手に売り払い逃げた先で子供を儲けるが、その子供に秀太郎を弟として認めなければ自分も親とは認めないと言われて認める
最後にはごりょうはんも認めざるを得ないのですが…我が子供全員束になっても敵わない秀太郎の商才との差に一番思い悩んでいたのもこの人
んもうね…めでたしめでたしまでに210話もかかります
本日の花登筺(ー_ー;)
この方は【どてらいやつ】や【細うで繁盛記】など引き込まれる作品がたくさんあります。
全部主人公が不遇から始まりそれが最終回まで続く『喜怒哀楽』では無く、視聴者が『怒怒怒喜』で終わる物語ばかりです
To be next ぱーん!