終わりなき疾走withロボニャンドライブをぱーん!
15の時、通りのウィンドゥに飾ってあったハンバーグセットと実物を見てあまりの違いに稲妻が身体を駆け抜けた…そんな時代のお話
バンドブームというよりは、長渕剛がまだギター一本で石野真子ちゃんを口説いていたり、浜田省吾が真夜中の校舎の白い壁に別れの歌を刻んでいたり、岸田智史が新八になる前にもーにんもーにんしていた頃…
とにかく仲間の話題と言えばYAMAHAのポピュラーソングコンテスト(通称ポプコン)
それぞれがギター片手に黒歴史なオリジナルSONGをB掛けタイプのCampusノートに書き記していました
有名なのは…クリスタルキングやアラジンのバンドや伊藤敏博や久保田早紀のソロアーティスト
(ノ゚0゚)ノ♫ちょっとー振り向いてみただけの異邦人
古くは中島みゆきやスタレビ、杉山清貴もポプコン出身者ですね
僕もシンガー・ソングライターとして類稀なる実力の持ち主と信じて疑っていなかったので…夢は当然都会に出てビッグになるコトでした
ならばですよ?夢の実現は早いに越したことはないのです(๑•̀ㅂ•́)و✧
ですが、北海道民の脳内には都会イコールは東京ではなく札幌です。しかも北海道を出るにはパスポートが必要なのです
計画を実行した日…それは夏休み初日。自室に『旅に出ます。ビッグになって戻ります』の書き置きを机の上に置いてボストンバックとギターを手に札幌行きの寝台列車に乗り込みました
『じゃあの!』
翌朝、憧れの札幌の街に降り立った僕にはこの街の全てがキラキラに輝いて見えます
『さて…夢への第一歩』と僕がまず向かった先は…駅地下の『日食(かつて国鉄がやっていたレストラン)』都会で食べる初めての食事です…日食のショーウィンドウで僕の目を釘付けにしたのはハワイアンハンバーグセットの食品サンプル。丸くて大きなお肉の塊の上に甘酸っぱいパイナップルがどーん!
ビッグな男にはビッグなハンバーグなのです…ですが!僕の目の前に現れたのはビッグサイズのハンバーグとは程遠い、マル◎ンハンバーグサイズのヤツが一つと上に乗ってるパイナップルも輪切りではなく1/4カット
(ノ`Д´)ノ彡┻━┻ なんじゃこりゃあー!
『おっかさん…都会は怖いところじゃあ』
まさか…このハンバーグセットが僕の心と夢をポッキリ折ることになろうとは…
夢破れた僕の脳に真っ先に浮かんだのは…今頃は書き置きを読んで狼狽えている母親の姿でした。『こんな親不孝な事はしてはいけない。せめて沙漠のような子の都会で無事に生きていることだけは伝えなければ』と実家に電話
『もしもし…俺。おふくろ心配かけてごめん』
『はぁ?あんた何がしでかしたの』
『だから…俺家出して今札幌…』
『あーそう。だったら晩ごはん要らないのね?』
対応が斜め上過ぎると言うかハナッから話が噛み合ってない…というか息子に興味ゼロなの?
『いや…だから置き手紙を…』と自分からことの顛末を説明する羽目に。そしてその後の母親の一言に僕は涙することになるのです
『今夜はハンバーグ作るから帰っておいで』
その数年後…親子喧嘩でリアル『出ていけー!』を言われる事になろうとは(ー_ー;)
本日のありがたいお言葉(ー人ー)
本筋とは全く関係ありませんがロボニャンの中の人と同じ声優繋がりでもう一枚でゴザル
コレを知ってる人は心の友と呼ばせて頂きます
(ノ゚0゚)ノ~金朋せんせーい!